「みるスポ!」第2回イベントレポート

【FC東京】貴重な練習場取材からコラムを執筆!

FC東京こども記者体験・1日目

今年度より渋谷区ではスポーツの観戦体験をアップデートする「みるスポ!」プロジェクトがスタート! その一環として、サッカーJ1リーグのFC東京の練習見学ならびに試合観戦、選手インタビューやスタジアムのバックヤード見学を行なう「FC東京こども記者体験」が実施されました。対象は渋谷区在住の小学校4~6年生。数多くの応募から幸運を味方にしたのは米田瑞都さん、福田侑希さん、平戸奏吉さん、毛塚陽一朗さん、小宮凛さん。この5名のこども記者たちが8月21日・FC東京小平グランドへやって来ました。

試合に向かう選手やスタッフたちの取り組みを間近に

こども記者たちとその保護者たちを笑顔で出迎えてくれたのはFC東京エリアプロモーション部ホームタウン担当の廣瀬和樹さん。廣瀬さんは「今日は遠いところまでお越しいただき、ありがとうございます。今日は特別な機会となります。渋谷区さんがこのような機会を作っていただきました。みなさんが選手たちと触れ合える貴重な時間になると思いますので、大切に過ごしていただければと思います。限られた時間ですが、たくさん質問をして、有意義に過ごしてください」とあいさつしました。

こども記者たちの講師を務めるのは女性誌「SCawaii!」「Ray」副編集長やYahoo! グルー プの女性向けWEB メディア「TRILL」編集長を歴任した編集者・コンテンツプロデューサーの橋本夏子さん。橋本さんは取材前のこども記者たちへ「今日はみなさん記者ということで、私と同じ仲間になります。今日の練習風景やインタビューを、自分が誰に何を伝えたいかということを考えながら、自分が何に感動したのかを覚えてもらえばと思います。一番大事なのは誰に伝えたいか。それによって視点や、記事にするポイントが変わってきます」とアドバイスしました。

チームミーティングを終えて、まずは練習グラウンドへ向かう監督、コーチ、選手たちにこども記者たちが元気にあいさつしてお見送り。その後、トレーニングする選手たちを見守りました。熱心にノートにメモし、写真を撮影し、また繰り返して何度もメモを取るこども記者たち。広報担当の倉林佑弥さんの計らいでピッチ脇での見学が可能になると、取材する熱も一層帯びていきました。

長友佑都選手、小泉慶選手、バングーナガンデ佳史扶選手を直撃

トレーニングを取材した後は、選手インタビューの準備です。インタビューにはワールドカップ出場4回を誇るクラブのレジェンド長友佑都選手、移籍3シーズン目、昨季に続いてキャプテンの重責を担う小泉慶選手、アカデミー育ちで2年半前に日本代表デビューも果たしたバングーナガンデ佳史扶選手が登場するとのこと。講師の橋本さんからインタビューの質問の仕方やコツを指南されながら、こども記者たちは真剣に質問を考えました。

最初に長友選手が登場。こども記者たちのインタビューが始まりました。

米田さん「長友選手がトップでプレーし続けられるのはどうしてですか?」

長友選手「明確な夢や目標があることと意志の強さ、日々の意識の高さ、それが人よりも強いんだと思います」

平戸さん「ぼくもDFをやっているのですが、ボールを取るコツを教えてください」

長友選手「まず気持ちで負けないこと。あと相手の間合いではなく、自分の戦いやすい間合いで守備をすることを心掛けています」

毛塚さん「長友選手は3か国でプレーしましたが、どうして海外へ出ようとしたのですか?」

長友選手「夢や目標があるから。若い時から世界一のサイドバックになる夢を持っていたので、その夢のために海外に出ました。夢がなかったら海外へは行かなかったかな」

福田さん「長友選手はお子さんが4人いますが、疲れている時にしんどいことは何ですか?」

長友選手「一番つらいのは疲れている時におんぶやだっこをせがんで4人が群がってくることかな(笑)」

小宮さん「ケガをしないように気を付けていることはありますか?」

長友選手「普段の準備かな。トレーニングをするのもそうだし、終わった後のリカバリー、ケアもする。できる限りの準備をしています」

こども記者たちのインタビューを受けた長友選手は「いや、本当にかわいいっすね」と顔をほころばせていました。続いて、佳史扶選手の登場です。

平戸さん「佳史扶選手は日本代表の経験をどうチームメイトに共有していますか?」

佳史扶選手「日本代表のプレーの強度やスピード感などトップレベルのものを経験できたので、チームの中の練習でも『もっとプレスに行けるぞ』という声掛けをして、プレースピードを上げることを意識しています」

福田さん「サッカー選手になる夢をどのようにして叶えたのですか?」

佳史扶選手「プロになるまで、自分よりうまい選手もたくさんいましたし、試合に出られない時もあったけど、諦めずにドリブルやクロスという武器をどんな時も磨き続けてきたので、プロになってもそこで勝負できるという武器になりました。壁にぶち当たった時にどれだけ諦めずにやり続けられるかがプロになるために重要だったと思います」

「FC東京はどんなチーム?」

米田さん「僕はFC東京の深川のスクールの練習に1回参加させてもらっていいチームだと感じたのですが、FC東京はどんなチームですか?」

佳史扶選手「僕はFC東京の深川のスクールに小学4年生に入って、そこからずっとFC東京に教えてもらって、そのままプロになったのですが、アカデミーではサッカー以外の勉強も求められます。自分の学年で活躍できるとすぐ上のカテゴリーの練習に参加させてもらって、どんどん高いレベルで自分が満足しない環境を作ってもらったのがすごいありがたかったですね」

毛塚さん「今度の京都サンガ(F.C.)戦の意気込みを教えてください」

佳史扶選手「京都は優勝争いをしている本当に強いチームなので、僕たちも負けられない試合が続いています。ここから連戦が始まりますので、まずは京都に勝って、連戦の良いスタートを切られるような試合にしたいです」

最後は小泉主将のインタビューです。

福田さん「試合でうまくいかない時はどのように気持ちを切り替えてますか?」

小泉選手「サッカーは勝つ時もあれば負ける時もあるし引き分けることもあるし、個人の調子もずっと良いこともずっと悪いということもないし、それがサッカーだと思う。うまくいかない時は初心に帰るではないけれど、もう1回ピッチ内だけではなくて、自分の身体や食事、睡眠などいろんなところで初心で帰ってきちんとすることを心掛けています」

「キャプテンとして心掛けていることは?」

小宮さん「キャプテンとしてどういう気持ちでサッカーをしていますか?」

小泉選手「自分ひとりでできることは少ないので、前半戦の時は自分ひとりが全部やらないといけないと思い込み過ぎて、すごい大事なことを忘れていました。今は人に頼るのも大事だと痛感していますし、チームメイトもたくさんいるので、自分ひとりではわからないことはみんなを頼っています」

米田さん「キャプテンとして心掛けていることは何ですか?」

小泉選手「チームが勝つこと、結果を残すことがこの世界で一番大事なことだし、求められること。キャプテンとして何ができるか、自分のパフォーマンスを出すことが一番大事。最初の方はチームのことばっかり気にし過ぎて自分のパフォーマンスをおろそかにしていたというか、そこが逆になってしまっていたので、まずしっかりピッチの上で自分がいいパフォーマンスを出せるよう心掛けています」

平戸さん「キャプテンになって小泉選手はどういう気持ちになりましたか?」

小泉選手「去年もキャプテンをやらせてもらったのですが、長友選手や森重(真人)選手、東(慶悟)選手など35~38歳の3人がFC東京をずっと引っ張って来ました。僕は一昨年FC東京に入って、年齢的にも『いつまでも3人に頼ってばっかりだとFC東京のためにもならない』という意識でやってきました。当たり前ですが、まだまだ3人もFC東京に必要な選手なので、頼るところは頼って、でも頼り過ぎずに、もっと若い選手が出て来ればFC東京はもっともっと強くなれると思います」

毛塚さん「試合で気を付けていることはありますか?」

小泉選手「サッカーは臨機応変に状況で判断しないといけないスポーツなので、試合前にチームのミーティングで『相手がこう攻めてきたらこうしよう』という対策はするけれど、相手もその対策通りにはやって来ない。チームが勝つため、自分が良いパフォーマンスをするために、状況に合わせて、個人で打開しないといけないので、臨機応変に対応するようにやっています」

サッカー用具を管理するホペイロの役割とは?

大変貴重な選手インタビューの後は、ホペイロの山川幸則さんにお話を伺いました。ホペイロとはスパイクやユニフォームなど選手のサッカー用具を管理するお仕事。山川さんはスパイク用洗剤を自ら調合し、汚れやにおいを落とすだけではなく、選手それぞれの要望に応えるべくスパイクのポイントをミリ単位で調整。さらには埋め込み式スパイクのポイントを部分的に取り換え式に変更するカスタマイズまで自ら施していることを明かしてくれました。こども記者たちも興味津々で「選手が活躍するとどんな気持ちですか?」「スパイクを洗う時一番大変なことは何ですか?」「ホペイロで一番大変な作業は何ですか?」と次々と質問をぶつけ、山川さんにはていねいに答えていただきました。

初日のプログラムを終えたこども記者たちの感想は?

これにて「FC東京こども記者体験」初日のプログラムは終了となりました。こども記者たちは次のように感想を口にしました。
福田さん「いつもテレビで見ている人が目の前にいて最初はドキドキしたけど、徐々に緊張がほぐれて最終的に楽しかったです」

小宮さん「いつも見ていてすごいと思っていた選手に質問に答えてもらってうれしかったです」

米田さん「選手たちもFC東京が好きで試合に勝ちたいと思っていて、試合以外でも体を大事にしているんだなと思いました」

平戸さん「ふだんテレビやスタジアムで見ていたけど、目の前に3人の選手を見られて、サインももらえてうれしかったです」

毛塚さん「選手がスパイクを洗っていると思っていたけど、専門の人がいると知ることができて良かったです」


こども記者たちをアテンドした廣瀬さんは「今日はありがとうございます。みんなの良い質問が選手の本音を引き出してくれたと思います。ホペイロの山川さんの話も、チームはこうやってできているんだということがちょっとでも感じてもらえたと思います。今日会った選手が今度の試合に出るかどうかわかりませんが、選手はみんなでひとつになって勝つという気持ちは変わらないので、みんなもそのひとりになって24日精いっぱい応援しましょう」と初日を締め括り、こども記者たちへオリジナルノートやオリジナル鉛筆、ミニフラッグ、チームTシャツなどのお土産をプレゼントしていました。

FC東京こども記者体験レポート

「何かするときは準備が大切」

令和7年8月21日   毛塚 陽一朗

 長友佑都選手は「物事の前の準備が大切」と言っていたので、僕も物事に対して準備をしてから物事に取り組むことを心がけたいと思います。
 カシーフ選手は「失敗しても諦めないで挑戦する」と言っていたので、失敗しても諦めなかったからプロサッカー選手になれたんだと思いました。
 小泉慶選手はキャプテンとして「自分ですべてやるのではなく、人に頼ることも大切にしている」と言っていたので、僕もキャプテンのようにみんなをまとめるときがあったら、状況に応じて周囲の人に頼ることも大切にしたいと思います。
 トレーニングルームでは練習の準備をしていたり、筋肉トレーニングをしていました。このことから、物事の準備が大切ということがよく分かりました。練習の時は、トラップがうまくできない時でも何度も練習してトラップが出来るようになったりしていて、カシーフ選手が言う通り失敗しても諦めないことが大切だと分かりました。
 僕はサッカーやスイミングを習っています。サッカーやスイミングでも準備を大切にし、失敗しても諦めずに再度挑戦してたくさんできることを増やせるようになりたいです。
 また、ホペイロさんは選手のサポートをしている人です。ホペイロさんは選手が試合に集中できるようにそして、気持ちよく試合が出来るようにお手伝いをする人です。選手はこのようなサポートをされているからこそ、試合に勝てるように準備を大切にしていると思いました。

「すごい太もも」

令和7年21日   福田侑希

 私はFC東京の練習を見て、FC東京というチームは一体感のあるチームということが分かりました。また、用具係の方の仕事は大変で、とても重要な仕事ということも分かりました。なぜ大変かというと、シューズを洗う時にまちがうと文句を言われてしまうかもしれないからです。
 そして、私がすごいと思ったことは全部で4つあります。
 一つ目はコーチもムキムキだったことです。コーチは選手をサポートして、チームを強くするということでとても重要な仕事です。コーチもムキムキな理由は暑さに負けないためや、ボールが当たってもいたくないようにきたえているのだろうと私は思いました。
 二つ目はコーチが沢山いたことです。練習中に見ていると15人ぐらいのコーチがいたように見えました。
 三つ目は長友選手の太ももがとても太くてムキムキしていたことです。練習中に太ももを見たらすぐに長友選手がどこにいるかが分かりました。私には長友選手の太ももがふつうの人の3倍くらいに見えました。
 四つ目はそんな選手たちもみんなやさしかったことです。最初はドキドキして質問していましたが、やさしく答えてくれたので、とても楽しかったです。
 きちょうな時間をくれてありがとうございました。

「プロ集団FC東京の一体感」

令和7年8月21日  米田 瑞都

 今日一日を通して感じたことはFC東京は一体感のあるチームだということです。まず練習風景を見た時、選手たちはもちろん、コーチの選手への熱い声がコートにひびいているのが印象的でした。
 キャプテンの小泉選手は、前はキャプテンとして全体を引っ張ることを考えすぎて自分のことを後回しにしてしまっていましたが、自分一人で背負いすぎずおたがい任せるところは任せて自分自身も成長することが大切だったと話してくれました。みんなチームメイトを信頼しているのが、プレーにも出ていたからぼくにチームの一体感というものが伝わったのだと思います。
 また選手達の好みに合ったスパイクの準備などをしている用具係の人は自分もチームメイトとして選手と共に戦っているそうです。ぼくは選手達がコーチや広報の人、用具係の人に会ったらあいさつをしているのを見て、支えている人たちに感謝できることはすてきだと思いました。普段ふれることの無いプロの世界を見てサッカーは色々なプロに支えられていると分かりました。