Project
渋谷の“みるスポ!”プロジェクト

スポーツ観戦をアップデートする新プロジェクト「みるスポ!」
「する」だけでなく、「見る」ことでウェルビーイングが高まると言われるスポーツ。今年度の渋谷区は、トップチームが競技の枠を超えてスポーツ観戦をアップデートし、区民の皆さんと「つながる」様々な体験をつくっていきます。こちらの特設サイトではプロジェクトの全容を順次更新していきます!
渋谷の“みるスポ!”プロジェクトが始動
5つのトップチームが「TEAM SHIBUYA」としてスポーツの観戦体験をアップデートする

2025年6月2日、プロスポーツチームの試合観戦を軸とした「渋谷の“みるスポ!”プロジェクト」の発足を発表する共同記者会見を実施しました。会見では「みるスポ!」のコンセプトについて紹介されたほか、プロジェクトに参画するプロスポーツチームの代表および長谷部健区長から挨拶がありました。
競技の枠を超えた「TEAM SHIBUYA」としてトップチームが集結
渋谷区では、スポーツを「する」だけでなく、「見る」、「支える」、そして活動を通じて「つながる」ものとするために、様々な角度から事業を展開しています。「みるスポ!」は、その中でも特にスポーツ観戦という「見る体験」をアップデートするために今年度からスタートする新たなプロジェクトです。

プロジェクトの概要について話す渋谷区スポーツ協会・理事/事務局長の久保田淳
「みるスポ!」に参加するのは、バスケットボール・B1リーグの「サンロッカーズ渋谷」と「アルバルク東京」、サッカー・J1リーグの「FC東京」、バレーボール・SVリーグの「東京グレートベアーズ」、ダンス・Dリーグの「CyberAgent Legit(サイバーエージェント・レジット)」の5チーム。いずれも、渋谷区をホーム拠点にしていたり、競技会場が区内やその近郊にあるなど、渋谷区に縁のあるチームです。競技種目の枠を超えて、ひとつの「TEAM SHIBUYA」として地域とつながる、新しい観戦体験を創っていきます。
渋谷区長、そして参加チームの代表からスポーツ観戦への想いを!
【渋谷区】長谷部健 区長

渋谷区でスポーツに親しもうと思っても、学校の体育館やグラウンド、区のスポーツ施設など、区民が使える場所はどうしても限られています。私が子どもの頃は、家の前でキャッチボールも普通にできましたが、そういった機会をつくることも今の子どもたちには難しい。しかし一方で、区内を見渡せばトップアスリートの姿やトップチームのプレイを見られる場所はたくさんあります。トップチームとつながりを持ちながら、区民にスポーツを親しんでもらうというのは、まさに渋谷区だからこそできることだと思っています。
「みるスポ!」は区民がスポーツを「見る」ことをもっと応援するためのプロジェクトです。区民の皆様には生で観戦する素晴らしさを体験していただきたいですし、子どもの頃から迫力のある瞬間にリアルに触れてもらうことで、より一層スポーツに親しみを持ってもらえると嬉しいです。
渋谷区は日頃からスポーツというものをとても大事にしています。昨年、「一般社団法人渋谷区体育協会」と「一般社団法人渋谷ユナイテッド」が合併して誕生した「一般財団法人渋谷区スポーツ協会」を中心に、渋谷におけるスポーツ振興の活性化を推進しているところです。例えば、部員の人数不足や限られた施設のために希望する部活動ができない子どもたちもいる中で、部活動の地域展開や新しい地域クラブの立ち上げを進め、子どもたちが多様なスポーツに触れられる環境づくりに取り組んでいます。このような地域のクラブ活動においても、今回連携するプロチームの選手たちとの交流や指導の機会を設けることで、さらに充実したスポーツ体験を提供できると期待しています。
「みるスポ!」がスポーツ振興につながり、区民の健康につながっていくことを願って、まずは今年度しっかりと頑張っていきたいです。「見る」ことが「する」ことにつながる方もいると思いますし、「見る」ことだけを続ける方もいらっしゃるでしょう。スポーツの語源の「デポルターレ」というところから考えれば、「気晴らしする」「発散する」という意味で「見る」ことも十分にスポーツだと思いますので、ぜひ皆さんも渋谷区のスポーツ振興を応援していただけると大変ありがたいです。
【サンロッカーズ渋谷】神田康範 代表取締役社長

私どもは2016年のBリーグ開幕当初から渋谷をホームとして戦い続けております。年々Bリーグも観客数が増えて人気が高まってきている中で、我々もその熱気をしっかりと渋谷という街に還元しないといけないと思っています。我々の試合を見ていただくと、本当にドキドキするような、子どもを惹きつけて夢を与えられるような試合が、ここ渋谷で年間約30試合も行われています。今回はTEAM SHIBUYAとして、そしてこれまでの渋谷区との連携をさらに強化して、子どもたちに夢を与えながら、「見る」だけでなく「する」「支える」、そしてスポーツを通してコミュニティの「つながり」を作っていくことにも、しっかりと貢献していけるよう取り組みたいと思っています。
【アルバルク東京】林邦彦 代表取締役社長

私自身は元々サッカーをやっておりまして、それまではバスケットボールの試合を全く見たことがなかったのですが、2016年6月に社長という役職を拝命することもあって、社会人リーグの試合を代々木第2体育館で観戦しました。たまたまその試合がダブルオーバータイム(延長戦でも決着がつかず2度目の延長戦に突入すること)になり、勝負が決まるまで試合が続くという非常に楽しい体験をしまして、そのときにバスケットボールの魅力を知ることができました。今回の5チームによる連携が、色々なスポーツを観戦してもらうきっかけとなり、これまで体験したことがなかった楽しさや、別の競技の面白さを感じ取ってもらえるような、そういった取り組みの一助になればと思っております。
「観戦」とひとえにいっても、今のスポーツ観戦は“試合を見る”だけではありません。会場内のグルメや色々な催しも含めて1つの試合となっており、競技に興味のない方にもその日を楽しんでいただけるよう様々な工夫を凝らしています。ぜひ皆様にも会場に来ていただいて、トッププロの試合を観戦したことが楽しい記憶として残ったり、スタジアムやアリーナで体験したことがウェルビーイングにつながったりするような、そんな機会を提供できればと思っております。
【FC東京】川岸滋也 代表取締役社長

今回のプロジェクトでFC東京にお声かけいただいたことを非常に嬉しく思っています。スポーツは「する」、「見る」等、いろいろな関わり方がある中で、感動やスポーツが持つ様々なものが人々に伝わるのが「見る」スポーツの特徴なのかなと感じています。観戦するシチュエーションや立場などは一人ひとり違っても、やはり「見る」スポーツから受け取ることができるものはたくさんあるはずです。元気をもらったり、勇気をもらったり、新しい気づきをもらったり。FC東京だけでなく、様々なスポーツを見ていただくことで、たくさんの方の暮らしに彩りを与えられたら嬉しいです。このプロジェクトを通じて、FC東京とスポーツそのものをもっともっと好きになってもらえるよう、他のチームと手を携えて取り組んでまいります。
【東京グレートベアーズ】久保田健司 代表取締役

東京グレートベアーズは3年前にできたばかりのバレーボールクラブです。立ち上げの際に「東京にはトップレベルのバレーボールチームが必要なんです」という説明を受けましたが、正直なところ当時は頭では理解できても、その真の意味を実感することはできませんでした。しかし本日、渋谷区の取り組みにより、素晴らしいトップリーグの各クラブの皆様と共にこの場に立たせていただき、渋谷区民の皆様にとって、多様なスポーツを楽しむ選択肢の中にバレーボールが確かに存在している——これこそが東京をホームとするトップリーグのバレーボールチームとして我々が誕生した意義だったのだと、ようやく実感することができました。
この3年間、渋谷区とは深いつながりを築いてきました。代々木第2体育館でのプレシーズンマッチやホームゲームの開催以外にも、区にある学校の体育館や渋谷区コミュニティセンターでバレーボールスクールを展開し、小学生から大人まで、さらには英語で行うスクールなど、多様なプログラムを通じて皆様にバレーボールを楽しんでもらっています。また、渋谷区立図書館で選手による絵本の読み聞かせ会を実施するなど、様々な地域の取り組みにも選手たちが積極的に参加させていただいています。
いつか「渋谷区に住んでいて良かった」と思う理由の一つに、我々東京グレートベアーズの存在を挙げてくださる方が一人でも多く増えるような未来を描きながら、これからも全力で取り組んでまいります。
共同記者会見には参加できなかったCyberAgent Legit(サイバーエージェント・レジット)ですが、ダンスの国内最高峰を決めるDリーグでは、2024-25シーズンでは史上初の完全優勝を収めて、熱いシーンを盛り上げています。トップダンサーたちの踊りはもちろん、音と光の舞台演出、ラウンドごとに変わる衣装やストーリー展開など、音楽や演出、ファッションといった様々な角度からスポーツを見る楽しみがあります。これから観戦いただく皆さんには、たくさんの機会を提供する予定ですので、お楽しみに!